高良健吾に捌かれる魚になりたいと思った〜「武士の献立」感想〜
私は高良健吾のファンである。
多彩な演技力はもちろん、
芸術作品のような顔も、声も、頭の先から爪の先にいたるまで、もう高良健吾の全てを愛しているのだ。
家で高良健吾が出演している作品を観るときは、ボディビル大会の掛け声並みに高良健吾を褒める。
とりあえずこの「武士の献立」を観ている間も、
「瞳がうつくしィッッッ!!」
「月代(さかやき)世界一ッ!!!」
などと画面の中の高良健吾に向かって叫んだ。
「瞳がうつくしィッッッ」はだいたいどの作品でも30回程言う。言いながら軽く目頭を抑える。
さて、
高良健吾の作品には濡れ場が多いというイメージを持っている人もいるだろう。
私もその一人で、とりあえず濡れ場に期待する。
しかしこの作品で一番高良健吾に触られていたのは妻役の上戸彩ではなく、
料理のために捌かれていた魚
だった。
というか二人の間にはずっと微妙な心の距離があったのだが、あることをきっかけに夫婦としての絆を深めていく過程がストーリーの一つの軸になっている。
でも触れられない上戸彩より、
高良健吾に触られ、
そして丁寧に捌かれる魚に、
私はなりたい。
もしくは高良健吾にそっと抱かれていたあの鶏に。
もしくは物語の終盤、
高良健吾のふところに入れられていたあの柚餅子(ゆべし)に。
とりあえず高良健吾に触れられるものに、
私はなりたい。
…
ふざけた感想を述べたものの、
予想よりとても満足感のある作品でした。
上戸彩が良い妻すぎて泣ける。
キャストの無駄遣いが一切ないのも良かった。
ご覧あれ。