しかくい日々をまあるく

日常をやわらかくキリトルトプス。

皿を洗いながら気づくとDJになってる時ありませんか

家で皿洗いしながらDJになってる時がある。

分かる人と分からない人がいるかも知れないが、泡立てたスポンジで皿をクルクル洗ってる時にいつのまにかDJになっている。


とても不思議な感覚なのだが、私の場合それはまるでDJの魂が降りてきたように自然に始まるのだ。
気付けば皿をターンテーブルに見立ててキュッキュッやってる。


ここまでは普通の人でもあるかもしれない。
しかし私の場合魂が降りてきたと思うくらいのレベルなのでただ皿をキュッキュッしてるだけではない。


何のBGMもないのに、いつのまにか脳内で流れているムーディな曲のビートにノっている。
割とゆっくりめで低音を効かせた曲を流していることが多いかな。
曲がいいところにくると目を閉じて少し唇を尖らせ、体を揺らしながら自分のスクラッチに酔う。


時折「YO!YO!」とか合いの手?も入れる。
たまに上の方を見上げながら音の調子を感じたりする。


一人の時はだいたいDJになるし旦那がいる時にもなってる。
旦那がいるとまるで観客がいるかのような気分になり、よりパフォーマンスに力が入るのだ。
合いの手も「Ah-Ah」とか「Say what?」とか
バリエーションが少し増える。
旦那は嫁の奇行を見て少しだけ笑う。


そして一通り洗い終わったタイミングで我に返る。ムーディな曲はフェードアウトしDJの魂はゆっくりと天に帰ってゆく。


我に返った私は一体何を…って思いながら片付けるんだけど、まだ私の中にほんの少しDJの魂のかけらが残っていて
タオルで手を拭く時にかすかに聞こえたムーディな曲の余韻に合わせ、最後に少しだけ体が揺れる。







…自分でもよく嫁に行けたなと思う。
ちなみに第三者がいる時は絶対にDJにならない。
親兄弟の前では時折控えめなDJが降りてくる。
普段はドレッドヘアの大人な男性DJ なんだけど。(どうでもいい)


というか一回もクラブ行ったこと無いからDJのイメージが貧弱すぎる。
合いの手がダサいのもそのせい。
そもそも本当のDJって「YO!」って言わなくないか?
それはラッパー?


皿洗いしながら脳内でフロア沸かしてます。